2010年4月20日火曜日

「ハチはなぜ大量死したのか」

僕はヴィーガンなので、蜂蜜は食べません。蜂蜜はハチを使役し、本来彼ら自身の食べ物を搾取していると考えられるからです。


一方、会社で小腹が空いたときはよくアーモンドを食べています。このアーモンドの栽培が実はハチを不自然な状態で酷使し、命を奪っていることが判りました。。。。




2006年から米国と欧州で養蜂されていたハチが巣箱から消え失せる現象が起きているそうです。
p.1-3
「二〇〇七年の春までに、実に北半球のミツバチの四分の一が失踪したのである。」


養蜂家や科学者により原因が追求されます。ダニ、疾病、農薬、そして大規模な工業的農業のための酷使。おわかりのように、単一ではなく、複合的な原因と考えられています。
p.185
「残念なことに、二〇〇八年にこういった穏やかな生活を送っているミツバチはほとんどいない。数週間毎に新しいところへ連れて行かれ、糖度の高いコーンシロップで気合いを入れられ、殺虫剤と抗生剤を投与され、寄生虫に襲われ、外来種の病原菌にさらされて、どんどんぼろぼろになっている。」


以下の引用は前回とりあげた「雑食動物のジレンマ」と同様の見方です。
p.234
「ほとんどのシステムには、複雑な関係とフィードバックループが関わっているため、突然の転換が生じるまで、どの程度の圧力がかけられるかを予測するのは困難だ。にもかかわらず、私たちはあらゆるシステムをあまりにも単純に考えすぎる傾向がある。」


複雑な自然のなかから、自分たちに判ることだけをとりあげて単純化し、さらに機械的に運営する。それが工業的な農業です。単作を繰り返すことにより土壌が疲弊し、それをおぎなうために化学肥料を大量投下する。単作故にそれをえさにする害虫が大規模発生し、農薬をまいて害虫を殺したつもりが、さらに自然の循環を破壊する。遺伝子を操作した農作物を家畜にむりやり食べさせ(牛は本来コーンは食べない。)、その操作された遺伝子は人間の体の中へ。遺伝子操作していないコーンや大豆を選んでいても、肉食をしていれば意味がないと言うこと。


そしてあらゆる輸送や工業的生産には大量の石油が使用されています。


私たちが生きるべき世界はどのようなものなのでしょうか。こう書いている僕も昨日買ったカボチャはニュージーランド産でした。


小規模な循環型農業。地産地消。


あるいは反グローバリズム?グローバリズムという言葉は支持不支持にしろ現状を単純化しすぎていると感じていますが。


仮に理想の農業が得られたとして、その生産物はどれだけの世界人口を養うことができるのでしょうか。


本の内容を逸脱気味ですが、この本もお薦めです。



2010年4月16日金曜日

「雑食動物のジレンマ」

雑食動物のジレンマとは、人間やねずみのような雑食動物は、なにを食べるかを常に考えなければならないということ。逆に単食動物のコアラはユーカリの葉のみを食べるのでそのようなジレンマがないと言えば判りやすいですね。人間は自然界の中にある動物植物でなにを食べるか、どのように食べるかをひたすら追求してきたといえるそうです。それは種としての反応(食べるべきでないものに対する反射的な嫌悪感とか)や記憶と伝達(文化)として発達してきました。それは近年までは割と上手く働くレベルに達していたのでしょう。


しかし、現在。スーパーマーケットに溢れるあらゆる食品。あるいは様々な媒体で伝えられる情報(栄養とか効能とか、痩せる、太るとか)を前にして私達はまた新たな「雑食動物のジレンマ」に囚われています。


溢れる食べ物はどこから来るのか?それを追求するために著者はコーン農家へ旅をし、肉牛を購入して工業的牧場に出向き、小規模農場に住み込み、食材を全て自分で調達する意味を探るためにハンティングをし、キノコを狩る。


一行一行が驚きと示唆に富んでいます。是非是非読んでいただきたい本です。


この本は米国のことですが、ファーストフードとコンビニに食文化のほとんど?を明け渡した日本も似たような状況ではないでしょうか。


また家畜動物と牧草と人との共生を前提とした、動物を殺して食べることに関する倫理的考察は、説得力があると思います。あくまで倫理的な側面で、ですが。環境や人道の側面は議論に入っていませんから。


僕はヴィーガンですが、この世界の矛盾を改善するための方法論は、まだまだ深い考察が必要だと思います。それはきっとヴィーガニズムを超えるものでしょう。


上巻p.33
「歩くトウモロコシ加工品。それがアメリカ人なのだ。」


上巻p.137
「肥満に関連して起きる糖尿病などの病気により、いまの子供は両親の世代より平均寿命が短くなる、アメリカで初めての世代となるかもしれない。」


上巻p.176
「オーガニック食品産業について調べる前、<中略>実は工業的オーガニックという、リストの上側に属する、まったく別のグループがあることがわかったのだ。」


上巻p.188
「たとえば、いくつかの(すべてではないが)有機牛乳は、こんな工業的酪農場から来ていることがわかった。」


上巻P.198
「このような深遠な生物学的複雑性をNPKのみに単純化してしまうことは、還元主義的科学の最悪の形である。複雑で質的なものが、単純で量的なものにまとめられ、生物学が科学にとって代わられてしまう。」


上巻p.244
「ところが、ところが・・・・。私が食べたような工業的オーガニックの食事は、世界に深い足跡を残している。」


下巻p.140
「このような問題を農場や、あるいは庭という視点からもとらえたとき、動物の権利というイデオロギーがいかに偏狭で都会特有のものかわかる。」


下巻p.150
「歴史上アメリカ人ほど、自分たちが食べる動物からここまで離れて生活している人間もいない。精肉工場の壁が文字通り、あるいは比喩的にでも透明になったら、私たちは家畜をいまのような形で育て、殺し、食べてはいないだろう。豚の断尾も豚用の檻も鶏のくちばしを切るようなことも、一夜にして消えるだろう。一時間に四〇〇頭もの牛を殺す日々も、たちまち終わりを告げるだろう。誰がそんな光景に耐えられるというのか。<中略>けれども私たちは、動物が受けてしかるべき、意識と礼儀と尊厳を持って、肉を食べることだろう。」











2010年4月12日月曜日

楽道庵のクラス5月から火曜日になります。

楽道庵のクラス5月から火曜日になります。
時間は同じ。20:00-21:35です。


それから参加費が¥1,500になります。


ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

2010年4月11日日曜日

哲学講義第2回終了

哲学講義第2回はヴェーダンタ哲学、バガヴァッド・ギータでした。


ヴェーダンタ哲学では、主にアディ・シャンカラが唱えて不二一元論を中心に解説しました。完全なるブラフマンからなる世界が、人には何故不完全な様々な有り様で見えてしまうのか。その原因が私達の無知であり、それを取り除くための正しい知識と実践としてのヴェーダンタ哲学。


ギータは、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ギャーナ・ヨーガの3種類のヨーガとその歴史的な意味。つまり修行者に限られた救済がどのように万人に開かれたのか。そして繰り返し説かれるテーマ、平等の境地としてのヨーガ。


どちらも、私達にとって、道は遙かに続きますが、その目指すことは判ったもらえたでしょうか。この講義をきっかけに、ヨーガの思想面に触れていただき、さらに深い学識を持った先生達の元へと行って頂ければ嬉しいです。


今日のおやつは、僕が焼いたヴィーガンケーキ。レシピはこちら。http://www.veganpure-vegetarian.com/recipe/sweets/r38.html ホットケーキが焼けるのであれば作れると思います。バターとか卵を使わない分、簡単で時間もかかりません。オーブンに入れるまで15分もあれば充分でしょう。きちんと粉をふるうこと、材料のAとBを混ぜ合わせる前にそれぞれよく混ぜておくこと。そういう基本さえ守っていれば大丈夫。


そして夕方からは目黒に移動して、玄米菜菜居酒屋「のん」で懇親会。もちろんヴィーガンです。先月の座学でも行きました。今月25日で目黒のお店はクローズしてしまいます。千葉に移転されるそうですが、まだ日程は決まっていないようです。バラエティに富んだ、料理があり、ノンベジの人と行っても満足してもらえるでしょう。今日はベジなお店が初めての人が二人いましたが、大満足だったみたいです。お薦めですよ!!また24日に行く予定。

2010年4月7日水曜日

ヴェーダンタ哲学とバガヴァッドギーター講義

ヴェーダンタ哲学とバガヴァッドギーター講義

場所:神田楽道庵
日時:4/10(土) 13:00開始(3時間程度を予定)
料金¥1,000から(講義を受けて払っても良いと思う金額で結構です。上限¥3,000)
今回も収益はハイチ地震復興支援に寄付いたします。
予約不要

■開催内容(予定)
1.哲学概論
2.ヴェーダンタ哲学
3.バガヴァッドギーター内容の解説
途中の区切りで瞑想。

■用意するもの
必要なら筆記用具

2010年4月4日日曜日

THE Cove(日本語吹替版) ネットで観賞可能に

アカデミー賞ドキュメンタリー部門賞を受賞したTHE COVE(日本語吹き替え版)がネット上で観賞可能となりました。

昨年、東京国際映画祭で限定上映されたものの、
その後の日本国内での上映は決まっておりません。

毀誉褒貶様々な映画ですが、
まずは観てから判断することもできない状態でした。

Jivamukti Yoga創始者のシャロン・ギャノン、デビッド・ライフと
The COVEの監督の繋がりに始まり、
様々な人々の繋がりを経て実現しました。

是非ご覧下さい。
またご友人の方にもお知らせ下さい。